HOME > インプラントでお悩みの方へ

インプラントでお悩みの方へ

何故インプラントでトラブルが起こってしまうのか

インプラントで起こるトラブルを大きく2つに分けて整理してみましょう。
ひとつには手術に関連するトラブル、もうひとつは修復物(上部構造)装着後のトラブルです。
まず、手術に関するトラブルでは、手術の手技的問題があげられます。十分なトレーニングを受けずに手術を行えば、難易度がそれほど高くないケースでも失敗をしてしまう確立が高くなります。また、経験はあるものの手術部位の診査や手術計画を綿密にたてなければインプラントの骨結合を十分に得られないばかりか血管や神経の損傷等も引き起こす可能性もあります。さらに大切なのは担当する歯科医師の倫理観であると考えています。
次に修復物(上部構造)装着後のトラブルをですが、うまく咬めない、発音しづらい、清掃しづらいといったことから歯肉が腫れて違和感があるということ、さらにはやかぶせ物がとれたり、最悪の場合はインプラントそのものが抜け落ちてしまうことまで様々なトラブルが考えられます。
たとえばうまく咬めないというのにもいくつか理由が考えられます。ぐらぐら動いて咬めないのであれば、アバットメントスクリュー等のゆるみや装着セメントの溶解などを疑います。これならばスクリューを締め直したり接着し直せば解決できます。しかし、インプラント体そのものが動いているとなるとインプラントの撤去が必要となることもあります。レントゲン撮影や歯肉の検査で慎重に判断します。
修復物(上部構造)の形態が悪くてうまく咬めないこともあります。歯冠形態が不良である、上下の咬合状態に不調和がある、咬合平面が不均一で咀嚼能力に欠けるなど患者さんご本人では判別がつかないようなことが問題となる場合も相当数見受けられます。また、形態が悪い場合はインプラントポジションにも問題があることも多く、清掃不良も招き、さらなるインプラントのトラブルを引き起こしかねません。

こんな症状で悩んでいませんか?

治療後の腫れ、違和感がある


手術直後の腫れは一定期間(1週間程度)で引いてきます。その後の腫れは感染等が疑われます。適切に洗浄・投薬を続けます。場合によっては再手術も検討します。
違和感も同様ですが、しびれや麻痺等、神経の損傷等が疑われる場合はレントゲン撮影等で確認したうえで判断します。
修復物(上部構造)を装着後の歯肉の腫れはアバットメントスクリュー等のゆるみやインプラント周囲炎等が疑われます。レントゲン検査や歯肉の検査を行い判断します。



仮歯・インプラントが取れた


仮歯が取れる理由は適合不良やスクリューの緩み、仮セメントの溶解さらには咬み合わせの不調和等が考えられます。スクリューの緩みや仮セメントの溶解はスクリューを締め直したりセメントで再仮着することで解決します。適合不良や形態不良の場合は再製作を行い調整を行うのが一番良いのですが、そのひと手間を行わないと解決は難しいでしょう。咬み合わせに関しては担当医の総合的な実力が試される部分でもあります。欠損部分だけの診査で処置をすると最終的に不調和が顕在化することが多いように思われます。
当医院ではたとえ1本のインプラント治療であっても総合診査をいたします。もちろんリカバリーが必要な患者さんの場合も同様に診査いたします。



インプラント周囲炎


インプラント周囲炎はインプラントを支えている骨そのものが炎症により失われてしまう病気です。また、インプラント周囲粘膜炎はインプラントを支えている骨の欠損がみられないインプラントの周りの歯肉の炎症です。見掛け上はインプラントの周りの歯肉が腫れて違和感があるので同じように判断しがちですが、アプローチは大きく異なります。
インプラント周囲粘膜炎に対しては適切なプラークコントロールを行い、修復物(上部構造)の形態が悪ければ、形態修正や再製作を行い炎症が起きない工夫をして経過をみていけば大丈夫です。
インプラント周囲炎で骨欠損を伴っている場合は現在、回復するための適切な方法はありません。様々な方法が試みられていて一部には治すことができると説明している歯科医師もいるようですが、そのような裏付けられた治療方法は世界的に確立されていないのです。インプラント周囲炎と判断された場合は撤去も含めて今後の方針を検討しなければなりません。
具体的にはインプラントの2/3以上の骨吸収が進んでいる場合はインプラント除去を考える必要があります。それまでのステージでは非外科的にポケット内への洗浄を伴ったインプラント体のクリーニング、さらには外科処置を伴った明視下でのクリーニング、あるいは骨の再生療法にいたるまで様々な治療方法を検討し適応します。
以上のようにインプラント周囲炎になってしまうと治療方法も難しい選択を迫られます。やはり適切なメインテナンスによりインプラント周囲炎にならない、あるいはなりづらい環境を整備しておくことが重要と考えます。予防にまさるものはないと考えております。

当院のインプラント治療に関して

予防歯科

インプラント治療は歯を失ってしまった患者様には非常に有益な治療であることに疑いはありません。しかし、適切な治療方法やメインテナンスを行わなければ、不利益のほうが多くなってしまうことも事実です。大切なことはしっかりとセオリーを守って治療を行うことです。そうすればおのずといい結果が得られると信じております。それはインプラントにトラブルが起こったときも同様と考えます。しっかりと原因を調べ適切に対処していくことしかありません。当たり前のことですが、それが全てに通じることでしょう。
インプラント治療も広く行われるようになり、他の治療同様、他院での治療途中で相談に来られたり、不調を訴えて相談に来られたりする患者様も増えてきました。当医院ではインプラントにおいても必要な検査を行い、治療方針をご説明をしてから治療を行っております。